猫は目を怪我することが多く、さらに自分で顔を洗うことで悪化してしまうケースが多く見られます。
そのため飼い主は、異常を確認したら出来るだけ早く医師の診察を受けなくてはなりません。たいしたことないだろうと様子を見ているうちに、膿や涙で目が開かなくなってしまいます。
そこで今回は、猫が目を怪我して膿や涙が出ている時に考えられる事をまとめてみました。原因や検査、治療法にいたるまで詳しく解説いたします。
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猫が目を怪我した!膿や涙が出ているのは危険?
侵入する細菌や紫外線から目を保護している涙ですが、その中身は血液から血球を覗いた体液で出来ています。細菌は常に周囲にいるので、涙には大事な役割を担っているのです。
涙腺から出る涙は細菌などを取り込んで、まばたきすることで涙管→鼻涙管→喉へ送られて食道へ入り循環しています。
起きている時はこの作業が繰り返されているのですが、睡眠中はまばたきすることがないので、朝起きた時などは目から細菌の死骸や老廃物が溢れだして、目やにとなって目から排出されます。
これは、通常の免疫力の働きなので「起きた時に目やにがついている」と言うのは、ごく自然なことです。猫の洗顔が行き届いていない時などは、茶色っぽいものが目頭についていることがありますね。ところが、起きているのに大量の目やにが溢れてくることがあります。この時に出てくるのは、白から黄緑がかった粘液性の目やにで、中身には膿が混ざっているのです。
目に異物が混入たり、ケンカで引っ掛れるなどで眼球を保護している「角膜」にキズがつくと、目の内部が細菌に侵されてしまいます。傷口や周囲は炎症して激しく痛み細菌感染すると膿や大量の涙が出ます。
体は炎症を感じ取ると、細菌を退治して患部を修復するために自然治癒力が働き、白血球たち(免疫細胞)が集合します。細菌の量、強度、傷の深さや広さなどでその場に集合する免疫細胞の量にも違いが出ます。
膿の中には、その時戦った免疫細胞や細菌の死骸、まだ生きているものが入っているのです。大量の膿が出ている場合は、大きな戦いが起きていると言うことになり、怪我も重症と言うことになります。
膿は質量が高いので、涙腺を詰まらせてしまい涙が鼻へ流れなくなり、膿と一緒に溢れだしてしまいます。そのため、目を怪我してしまうと流れ出る液体が多くなり、グジュグジュになってしまうのです。
ただし、少量の膿だからそのままで良いと言うことはなく、炎症部位や傷口を修復しないとダラダラと戦いが続き、今度は「膿」が感染源となって「二次感染」が起こる可能性があります。
猫が目を怪我する原因で考えられる事とは?
猫は床や地面に近いところを歩いている生活や、部屋のすみへ探検に出かけたりする習性などが災いして、ゴミやほこりが目に入ってしまう「異物混入」の確率が高いのです。
また、外と家を出入りしている猫は木に登ったり走り回ることで、木の枝や草木、虫が目に入って傷がつくことがあります。落下したり、ジャンプしたとたんに物に当たって打撲や刺さって穿孔することもあります。
角膜が穿孔してしまうと、あっという間に目が潰れてしまうことがあるので、「目を怪我したみたい・・・」と流暢なことを言っているうちに後悔する事態になりかねません。
目から膿や涙が溢れてくるのは、感染症などの病気が原因のこともあります。ケンカして帰ってきたから怪我だと思っていたら、ウイルス感染症が原因だったと言う事もありますので、見極めて治療する必要があります。
怪我で目に異常が起きる時は、「片目」に起こることが多く、病気の場合は「両目」に発症することが多いので、ひとつの判断基準として考えてください。猫の目の怪我の原因で多いのが猫同士のケンカで、これには猫社会の厳しい序列行動が大きく関係しています。
猫同志は優劣がはっきりしているため、それを覆すために常に戦いが繰り広げられています。とくに発情期のオス猫は強い猫がより多くの子孫を残せるため、必死で戦い「優座」を勝ち取ろうとします。
猫の優劣は「視線」ではっきりと表され、一瞬見つめ合ったのち、劣勢の猫は視線を外します。視線を外さずに戦いを挑んでいる場合や、おっとりしていて視線を外すのが遅れると、バトルとなります。
猫は体が小さい上に瞬発力があるため、お互いに致命傷を与えるのは大変なことです。そのため、出来る限り効率良く撃退するために「目」を狙うことが多いのです。
やられた方は片目に損傷を受けた時点で、生命力が持つ警報が鳴り響き、残念ながら負けを認めてダッシュで逃げることになります。そのため、目のケンカ傷は両目に追うことはまずありません。
また、猫が怪我をすると執拗に舐めたり触ったりするため、傷口が悪化することが多々あります。膿が出ていると臭いもあるため、自分も嫌で取ろうとして何度も手で洗ってしまいます。
目に膿が溜まったまま自分で取ることもせずに、元気がなくて動かないような場合は、目の中の炎症が激しく大変状態が悪いと考えられます。一刻も早く病院で治療が必要です。
細菌が脳へ侵入して脳炎を起こすこともあるため、目の怪我は怖いものなのです。また、膿が鼻の奥に溜まっていまうこともあり、その場合は匂いを感じなくなるため、食欲不振が起こります。
猫は食欲がなくなると、一気に体調が悪くなります。早めに気が付いて、治療することで悪化を防ぐことが出来ます。
猫の目の怪我で膿や涙が出ている場合、検査や治療法は?
猫の目の怪我で1番多い「角膜裂傷」は、目を拡大して見る「スリットランプ検査」や「フルオレッセンテスト(フルオレセイン)」で確認します。フルオレッセンテストは検査薬を点眼し、傷が付いた部分が色づくことで傷の範囲がわかります。
角膜は、「上皮」「固有層」「デメス膜」「内皮」の4層から成り立っていて、上皮までの傷なら「角膜保護剤」「抗生物質」の点眼で数日で治ります。
固有層の奥まで深い傷になると、コンタクトレンズで保護するなどの治療が必要です。点眼薬は自分の血液から作られた「自己血清点眼薬」で治療します。1週間ほど治療を続け経過観察します。
さらに深部の傷や、点眼薬での経過が良くない場合は外科的手術が必要となり、角膜の縫合や白目部分を移植する結膜フラップが行われます。
眼球を強く打った時に起こる「前眼房出血」は、目が真っ赤になり見た目は危機的な印象を受けますが、眼圧検査をし、正常であれば経過観察して血液の再吸収を待ちます。眼圧が高い場合は緑内障の恐れがあるため、その予防や治療が必要になります。
また、結膜炎は消炎剤や抗生物質を点眼することで回復します。目の怪我は、早く治療を受けることが出来れば予後の良いものが多いのです。膿や溢れる涙を放置することで、事態は悪化する一方です。
まとめ
猫が目を怪我する原因は、異物混入や枝や草木が目に入る、また猫同士のケンカが多く見られます。膿や涙が出ている場合は、目の中に細菌が侵入して炎症を起こしているためです。膿は、猫の免疫機能が集結して細菌との戦いで出た死骸やまだ生きた細菌などが入っています。
ひっかき傷などは、角膜を傷つけている可能性があるので、早めの診察が必要です。放置は、傷を悪化させるばかりか、膿からの二次感染の可能性もあり、事態は悪くなるばかりです。
猫同士のケンカは目の傷の危険性が高いだけでなく、感染症の原因にもなりますので出来る限り室内で飼うことをおすすめします。
また、アナタの愛猫が大きな怪我や病気をした場合の時の準備はできているでしょうか?どんなに健康な愛猫も、歳をとり病気や怪我をしてしまう事は覚悟しないといけません。
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