猫の誤食は意外と多く、特に多いのが「ひも、リボン、糸」などのひらひらとした長い物、魚や肉がくるんであったり、良い匂いがついた「ビニール、ラップ」、噛みごたえの感触が良い「輪ゴム、髪ゴム」です。
犬のようにガブガブと食べてしまうわけではありませんが、クチャクチャと噛んで遊んでいるうちに飲みこんでしまうのです。また、プラスチック製品を噛みちぎったり、転がして遊んでいるうちに夢中になって食べてしまうこともあります。
「うんちで出てくるだろう」と軽く考えていると、腸が切れたり詰まったり、大変なことになるかもしれませんよ。
そこで今回は、猫が異物をたべてしまった時の正しい対処法を解説いたします。
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猫が異物を食べてしまった!その時どうする?
猫が異物を食べた時の状況
- 目の前で異物を食べてしまった
- 遊んだあとを見つけたがパーツが足りない
- 猫の具合が悪くなった
目の前で異物を食べてしまった場合はどうすれば良い?
まさか食べるとは思わず、猫がヒモでじゃれていてもそのまま遊ばせている事があります。確かに、食べ物以外は食べない!と言う子も多いので、飼い主さんは安心しているかもしれません。ただしどんなことにも100%はないので注意しておくことは大事です。
髪留めのゴムなどは飛ばすと猫が追うので、遊びとして使うことがありますが、飼い主の匂いもするし噛みごたえが良いので、猫は大好きなのです。
一緒に遊んでいる時は飛ばしてもらえますが、一人遊びをしている時はクチャクチャと噛んで遊んでしまいます。噛み切る事が好きで、色んなものを食いちぎってしまう子がいますが、どちらも食べる気はないのですが、飲みこんでしまうのです。
猫の下はトゲトゲなので引っ掛りが良く、くっついてしまって入りやすいのです。そのため、ひも状だと30cmもあるようなものでも少しづつ喉に送り込むように飲みこんでしまいます。
今遊んでいたのに、飼い主が目を離した隙に飲みこんでしまい、気が付いた時には少ししか残っていなくて、「まさか食べた?」と驚く事態になりかねません。
目の前で食べ物以外のものを食べてしまった時は、時間と食べたものを確認して、すぐに病院に連れて行き吐かせてもらいましょう。飲みこんですぐなら胃にあるので、ほとんどの場合吐きだすことが出来ます。
針や画びょうなどの吐くと危険なものは、内視鏡で取りだします。食べたものと同じものがある場合は持参してください。
いずれも飲みこんですぐで、飲みこんだものが判明している場合には、治療もスムーズに進行します。危険性の少ないものであれば便で出るのを待つこともあります。
遊んだあとを見つけたがパーツが足りない場合
外出や仕事から帰って来て、異物を食べたことに気が付いたり、もしかして食べたかもと思った時もすぐに病院にいき状況と無くなっているものを説明します。こちらも食べた残骸や同じものがある時は持参してください。
この場合は食べた時間がわからないので、体内のどこにあるのか探すところからの治療になります。X線で確認しにくいものもあるため、確認できるまで調べますが、意外と「食べていない」ということもあるのです。
食べたかもしれないものが危険性の少ないものであった場合は、無理に麻酔をして猫の負担になる検査などはせずに、とりあえず排出を待つと言う場合もあります。
その判断をするためにも、「食べたのはこれです!」と現物を見せられると医師は診断を下しやすくなります。お腹に入れて置くと危険な物の場合は、場所を確認したら取りだします。
その方法は、内視鏡の場合もありますが、腸でひっかかっているような場合は、お腹を開いて取りだすことになります。これは、猫の体に大変な負担となります。ちょっと遊んだだけのつもりが、入院して開腹手術になるとはかわいそうですね。
これは、飼い主さんにとっても大きな負担となります。看病のためしばらく家を空けられない状態になったり、嫌がる薬を飲ませなくてはなりません。が、何と言っても一番大きな負担は治療費がかなり高額になることです。
開腹手術で腸の中から異物を取りだす場合、退院時の清算で10~30万ほどかかります。お金がかかるから治療をしないと言うわけには行かないので、せめてこのようなことにならない努力はするべきです。
そのためには、室内を片づけておくこと!猫が夢中で遊んでいる時は目を離さないこと!危険なものは猫が出せないようにしておくこと!です。
猫の具合が悪くなって気がついた場合
異物の誤食については、飼い主がまったく気が付かないことも良くあります。猫が繰り返し嘔吐するようになったり、食欲がなくなったため、病気だと思って病院に連れて行って初めて誤食を知ることがあるのです。
ヒモや糸を飲みこんでしまった場合、腸がつれてしまう事があるのです。すると腸に穴が空いたり、引きちぎれてしまい大変危険なのです。肛門から少し出ているような時でも絶対に引っ張ってはいけません。
また、異物が腸に詰まりを起こして、腸閉塞になっていることもあります。そのため、便が出なくなったり嘔吐を繰り返したり、食欲がなくなってしまったのです。このような状態になったら、開腹手術によって腸から異物を取りださなくてはなりません。
詰まった腸を開けてみると、大量の髪ゴムや輪ゴムの塊、ねこじゃらし、布きれやおもちゃのぬいぐるみなど、驚くほどの物が出て来る事があります。
噛みちぎった段ボール、ティッシュ、トイレの紙砂なども腸を詰まらせる原因となります。少量ならうんちで出る可能性がありますが、たくさん食べてしまうと当然詰まってしまいます。
段ボールは猫が触れないところにしまう、ティッシュは反対にして置く、また飛び散ったトイレの粒を片づけるなど日頃から気をつけて生活することが猫を守ることになるのです。
食欲がなく、食べていないのに嘔吐するような場合は、明らかに具合が悪いのです。必ず病院で診察してもらってください。
子猫の異食症「ウールサッキング」とは?
猫の中には、ウールサッキングと言われる異食症の症状がある子がいます。これは、子猫が布を食べてしまうと言う症状ですが、布製品だけでなく紙、ゴムを食べる場合もあります。
1歳までの子猫に多く見られますが、5歳くらいまでは症状が出る場合があります。このウールサッキングは、寂しさを紛らわしている行動とも言われ、まだ授乳期に親と離れてしまった子猫に多いのです。
飼い主の匂いのする布製品でふみふみしているうちに、チューチューと布を吸い始め、最初は穴を空けるように食べていきます。次第に食べる量が増えていき、飼い主の靴下を食べきってしまう子もいるほどです。
靴下や布団は匂いが付きやすく、ほとんどの子猫はその上でふみふみする事で安心して寝てしまいます。ところがウールサッキングの場合は、それでは満足いかずに食べてしまうのです。
少し食べては吐き戻し、うんちからも排出されているうちはまだ良いのですが、大量に食べたり、徐々に詰まってしまい結局手術で取りだすこともあります。
この症状に特効薬はなく、生活の中で変えていくしかありません。衣類を完全にしまったり、布団もしまうかカバーをしっかりとかけてしまいます。排便を促すために繊維質の多いキャットフードに変えるなども多少の効果があります。
また、十分に遊んであげることで他に満足感を得られると収まる傾向にあります。年齢とともに症状が落ち着いてくることが多く、2歳を過ぎると治まることがほとんどです。
まとめ
猫が異物を食べてしまったら、できるだけ早く病院に連れて行き、処置してもらいましょう。その時、食べた時間と食べたものを正しく医師に伝えてください。現物がある場合は持参しましょう。時間が経っている時でも、食べたと思われるものを確認、持参します。
猫にとって、食べてしまった異物が危険なものかどうかを判断して治療していきます。猫が具合が悪くなって気が付いた時は、腸で詰まってしまったと考えられます。開腹手術によって、腸から異物を取り除くことになります。
異物を取りだす手術は、猫にも飼い主にも経済的にも大きな負担となります。出来る限り、このような状態にならないための努力が必要です。
赤ちゃん猫が異物を食べてしまう時は、ウールサッキングかもしれません。かかりつけの担当医を持つと今後の相談のためにも安心です。毎日が心配の連続で、飼い主の方が参ってしまう事があるのです。
一緒にいる時は十分に遊んであげて、出来るだけ気をそらすように生活していきましょう。
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