猫が怪我して化膿・・・治療費ってどのくらいかかる?ケガの対処法は?

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猫の体が濡れてる?と驚いて確認すると、赤黒い液体が流れ出ていることがあります。これは、体内から排出される「膿」です。1週間から10に日ほど前に、怪我をして帰って来ませんでしたか?

原因は猫同士のケンカで噛まれた傷から細菌感染したと考えられます。自分で舐めて自然治癒することもなくはないですが、細菌の増殖は体の外側からではわからないため、一度獣医に診てもらってください。

早く処置すれば、抗生物質だけで治療費も少なくて済み、日にちが経って症状が進行すればするだけ処置も大変になり治療費もかかるようになります。

そこで今回は、猫の怪我が化膿してしまった時の対処法や、治療費について詳しく解説いたします。

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猫の怪我が化膿するのはすぐに塞がる小さい傷?

猫,怪我,化膿,治療費化膿すると言う事は、傷口から細菌が入り込み感染してしまうと言う事です。必ず原因となる傷があるはずなのです。飼い猫が外から帰って来た時に、怪我をしていないか確認していることとでしょう。上半身、特に顔や頭部に傷がある場合は、かなりやる気満々で戦ってきた後です。

強い猫は顔付近に・・・弱い猫はお尻付近に・・・これは傷の場所で猫の立場や強さが判明する考え方ですね。

お尻付近は逃げる時に捕まって爪で引っ掛れることが多く、傷もかなり派手な状態になりますが、怖いのはやる気満々で取っ組み合って食らい付き、噛まれて出来た小さい歯の穴の方なのです。

ぐっさりと爪でえぐられた状態で帰って来たなら、飼い主は驚いてすぐに病院に連れて行きますね。猫の方も痛くてぐったりしていることでしょう。これは、症状の重症度で予後はかわりますが、とりあえず早期の治療を受けることが大切です。

噛みキズはとにかく小さいため、良く見ないとわからないことがあります。この時、傷口が小さくても「噛みキズ」である場合は、良く洗い流してあげると化膿する確率は多少低くなります。

もたもたしていると、猫の皮膚は大変柔軟で強いため、歯の後程度の小さい穴はすぐに傷がふさがってしまいます。歯から感染する細菌は空気が嫌いな「嫌気球菌」のため、出口がふさがると大喜びで増殖し始めます。

この後どこまで細菌が入り込み増殖していくかは、猫の持っている免疫力と時の運です。そのまま何事も無く無事に治ってしまう事も少なくはありません。

強い免疫機能が働き、入ってきた細菌をガツンと打ちのめすことが出来れば膿も少なく済みますが、手こずってしまうとダラダラと長く溜まり続け大量の膿となります。

大量の膿が溜まる「膿瘍」は放っておくと危険!

大量の膿が溜まり膨れたものを「膿瘍」と言います。膿には「免疫力と戦った細菌の死骸や免疫細胞の死骸」が入っているのです。本来なら、流れ出てしまう膿ですが、猫の場合はすぐに出口が塞がってしまうため瘤のようにふくらんでしまいます。

膿瘍が出来ると言う事は、すでに免疫力が手こずっていると言う事です。抗生物質や細菌の洗浄などの対処をしないと、どんどん増殖してしまいます。細菌が体を巡り胸膜炎を起こすことも、骨に入り骨膜炎を起こすこともあるのです。

人間もそうですが、膿が溜まっている時はジンジンズキズキと激しく痛み、嫌な臭いもして気分が悪いですよね。免疫力を上げるために体が発熱するため、患部だけでなく体全体が熱っぽくなりだるくなります。まさに猫もこの状態です。

猫がやけどしてしまった!薬や応急処置でできることとは?

猫が膿瘍を起こしている時

  • 元気がなくなり、部屋の隅などでじっとし、自然治癒を待っている。(猫の習性です)
  • 体に数ミリの穴が空いている。(両牙が刺さり、2つ空いている事が多いです)
  • 皮膚に瘤がある。(ぶよぶよしているが、痛くて触らせない)
  • 穴から液体が出ている。(赤黒い膿が出ている、出血している)
  • 体に数センチの穴が空いている。(膿が出始めた所を、自分で舐めて傷を広げてしまっています)

赤黒い液体が出始めたら体内に溜まった膿が耐えきれなくなって皮膚を破って出てきている状態です。中には驚くほどの膿が溜まっているため、早く排出させてしまえば治りも早くなるし、猫も楽になります。

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大量の膿が流れ出てくる場合は、中では細胞が破壊されていることが考えられます。細菌の繁殖によって、腐ってしまった細胞は取り除かないとさらに広がり、足を切断したり、取り切れない部位の場合は命が取られることになりかねません。

猫の膿瘍は対処の速さで治療費が雲泥の差に!

膿瘍が確認できてから、早ければ早いほど治療費は安く済み、猫も早く楽になれます。すべてとは言いきれませんが、獣医は触診で膿瘍の具合をある程度判断することができます。

抗生物質を2~3日飲むことで治ると判断することもあるし、ひどい状態の場合は患部を切って膿を排出し、その後しばらくの間毎日膿の排出と洗浄に通うように言われることもあります。

下記の治療費は1例としてご覧ください。

傷がふさがってすぐで、ニキビ程度までの腫れの場合(少量の膿が出ている場合も)

  • 初診料:1200~1500円
  • 処置料:500~1000円
  • 抗生物質:150~300円/1日分×日数分/注射を使用した場合は1000円(注射)+薬剤費

軟膏や処方薬が出る場合があります。

膿瘍を切開し膿を出して洗浄した場合

  • 初診料:1200~1500円
  • 処置料:10000~30000円(麻酔料込)
  • 抗生物質:150~300円/1日分×日数分 注射を使用した場合は1000円(注射)+薬剤費
  • カラー:1000~1500円(返すと返金してくれるレンタル制もあります)

肉を盛り上げる薬や、膿の排出のためにドレーンチューブを使用した場合は、さらにプラスされます。

状態が悪く、壊死した部分の切除などが必要な手術になると、さらに3~10万円ほどかかる場合もあります。

膿の排出と洗浄のために通院した場合 × 日数

  • 再診料:550~700円
  • 処置料:1500~4000円
  • 抗生物質:150~300円/1日分

動物病院は獣医師が個人で診察料を設定することができるため、病院によってかなりの金額の差があります。また、治療法も消毒を必要としたりしなかったり、塗り薬が出たり出なかったりと、さまざまです。

そのため、一般的な治療費がどれくらいかと言う金額を出すのはとても難しいのです。かかりつけの獣医がいない場合は、先に近所のいくつかの病院に電話で問い合わせてみると良いかもしれません。

猫の状態を話、おおよその金額を伝えてもらえると、こちらも気持ちに余裕ができますね。早期治療と悪化してからで、大きく治療費が変わるのは、どこの病院でも同じです。とにかく早く診てもらうことが1番です。

また、治療にかかる費用は病院に行くことだけでは済みません。免疫力を上げて体の中からも細菌を倒す力を付けるため、高栄養のエサを食べさせる必要があります。

そして、怖いのが感染症です。噛まれてすぐには抗体検査が出来ないので、回復後に「猫白血病ウイルス」「猫エイズウイルス」などに感染していないか、必ず検査を受けましょう。

膿瘍は、飼い猫を外に出さないようにすることで防ぐことができます。外でひとたびケンカになってしまったら、怪我と感染症の両方をもらってしまう可能性もあるのです。安全に猫の寿命をまっとうさせるためにも完全室内飼いを目指しましょう。

まとめ

猫の怪我は小さい傷ほど危険です。猫の皮膚は、大変柔軟で強いので、すぐにふさがってしまい細菌の温床となってしまいます。

膿瘍の原因は、ほぼ100%に近く、ケンカの噛みキズです。外から帰ってきた猫のチェックは怠らないようにしましょう。小さな傷でも見逃さないように気を付けてください。

膿瘍は、早く発見して対処することで治療費に大きな差が生まれてしまいます。ひどくなればキリがないほど時間もお金もかかるようになってしまいます。

このようなことにならないためにも、猫は外に出さないことが1番です。傷が膿んで辛いのは、人も猫も同じです。早く治療して、早く楽にしてあげましょう。

また、アナタの愛猫が大きな怪我や病気をした場合の時の準備はできているでしょうか?どんなに健康な愛猫も、歳をとり病気や怪我をしてしまう事は覚悟しないといけません。

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 この記事へのコメント

  1. はら より:

    うちで飼っているキジトラのオス猫なのですが元ノラなので家の中だけだと不満なようでちょくちょく外に遊びに行きます。
    首輪に電話番号も書いてあるしちゃんと帰ってくるのですが…
    一週間にお風呂にいれたのですがその2.3日後に異臭がしたのでおかしいなぁとおもっていました。そしたらその4日後の夜に左耳の下らへんがとても腫れて血が出ていたので外で喧嘩したのかとおもい、少し様子をみることにしました。しっかりとご飯もたくさん食べてくれたのですが…炎症のせいか熱があり元気もなく歩いてもフラフラしていたので少し心配になりました。翌日、首を振っただけで血が飛ぶくらい出血していたのでやはり今日病院にいこうと思ったのですが猫の動物病院は初めてだったのでとても不安でした。しかし、このサイトをみたことでうちの猫のことだと思い、急いで病院に連れて行ったところ、皮膚が壊死していたためその皮膚を切り取る手術をしました。かなり壊死が進んでいたようで耳のしたに深さ5cm大きさ500円玉くらいの傷ができてしまいました。一日だけ一応入院することになりました。
    かなり傷が酷いのでこれから大変だと思いましたが、この記事をよんで少し心強くなりました。ありがとうございました。

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