猫が爪から出血することは、珍しいことではありません。特に外に出ているタイプの猫は、木に登ったり喧嘩したりと、爪を痛めてしまう要因がたくさんあるのです。室内飼いの猫でも、爪からの出血は多く見られ、「深爪」「引っ掛け」が主な原因です。
そこで今回は、猫が爪から出血していた場合に、正しい手当てや対処法をご紹介します。猫の爪から出血!正しい手当てや対処法はどうすれば良いの?
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猫が爪から出血する原因として考えられることとは?
室内飼いの猫がいると、ポロリと落ちている爪を発見して、驚いてしまうことがあります。
抜けた爪は、生えていた時の形のままなので、取れてしまったのかと思いますね。猫の爪は、何層にもなっていて、落ちていた爪は古くなったために不要になったものなので心配ありません。
爪の内側では新しい爪が作られていて、出来上がると外側の爪が剥けるようになります。ただし、自然にではなく爪とぎや引っ掛けてとらないと取れないのです。
猫の性格にもよりますが、市販の爪とぎが苦手で、家具を使って引っ掛ける子や、グルーミングしながら口で引っ張るタイプの子もいます。爪をとぐのは前足だけなので、後ろ足の爪は、よく口で引っ張っていることがありますね。
ひっきりなしに指先をなめたり、血が出るほどプッチンプッチンと引っ張る場合は、爪の根元にばい菌が入り、炎症を起こしてかゆい場合があります。黒ずんで汚れていたり、真っ赤に腫れている場合は、病院で診てもらい化膿止めの飲み薬や注射をしてもらうと治まります。
深爪
猫の爪の根元のピンクの部分には血管が通っています。爪切りでうっかり深爪してしまい、出血させてしまうと、思った以上の出血量で驚いてしまいます。深爪の出血は、圧迫することで止まりますので必要以上に心配することはありません。
市販の薬や病院で処方してもらい、爪切りの時は常に止血剤を準備しておくと良いですが、一度痛い思いをしてしまうと、次から爪を切らせてくれなくなるので、慣れないうちは先だけを切るようにしましょう。
一度に全部の指の爪が切れなくても、嫌がったら中止し、1~2本づつゆっくり切ってあげるようにします。回数が増えて、痛くないのであれば猫も徐々に慣れてきます。
ケンカ、ひっかけ(屋外)
外に遊びに出かけた猫が、血だらけになって帰って来て、良く見ると爪がすっぽりと無くなっている場合があります。外では、走っている時にどこかでひっかけたり、喧嘩や疾走など、爪を痛める原因となることが山ほどあるのです。
この場合の出血は圧迫して止めます。清潔なタオルやガーゼで押さえて、止まるようでしたら様子をみるようにして大丈夫です。出血がひどかったり、触らせない場合は、爪と骨の接続部分に損傷がある可能性もありますので、病院に連れて行きましょう。
爪の損傷は、化膿や感染症を抑制するのが主な治療になります。このような場合は、外に出て行かないように注意しましょう。外に出れば確実にばい菌が入ってしまい、感染症をおこしてしまいます。
爪の元の部分が損傷した場合は、爪が生えてこないこともありますが、1~2本であれば生活に支障が出るようなことはほとんどありません。
外に出している猫の場合、出血して帰ってきても、その原因を突き止めることは出来ません。ケガを負った場所が衛生上問題があったり、ケンカの相手が感染症を持っている場合もあるのです。
患部を消毒する場合、なめないようにエリザベスカラーをつけることになるため、外出は不可能になります。このタイミングを上手く使い、室内で飼うようにするのも猫のケガ予防です。
ひっかけ(室内)
爪を痛めてしまうのは、室内でも大いにあり得ます。カーテンやクッション、カーペットや毛布など、猫の爪が引っかかるものすべてが原因となります。
爪が剥がれて出血する場合、まだ外側の爪が不要になり切っていないうちに、衝撃で向けてしまうと出血を伴います。その場合は、血が止まれば問題はありません。爪がなくなったかと思いますが、中からまた生えてきます。
爪は、指の中で末節骨と言う骨になっていて、足の骨とつながっています。そのため、爪だけがすっぽりと抜けると言う事は考えられず、折れてしまったと考えます。
折れる部位が骨よりだと、骨折と同じくらいの痛みとなり、爪の再生も不可能な場合が多くなります。指から出ている部分がすべてなくなっている場合は、痛みも個体差が大きく、そのまま走り回る猫もいれば、元気がなくなり動けなくなってしまう猫もいます。
また、爪の再生も、その段階では判断がつきにくく、「生えてくるのを待つ」と言うことになります。見える部分に爪がないと、化膿や感染症が起こりやすいので、患部を消毒し注射や飲み薬で抗生物質を投与します。
また、指先が真っ赤になるほど出血することがあり、飼い主さんは慌ててしまいますが、まず止血を試みてください。室内で飼っている場合は、外に出る猫に比べると、ばい菌や感染症の心配は低くなります。
出血が止まり、元気もあり、食欲も通常と変わらないようなら、そのまま様子をみても良いですが、「しつこくなめる」「化膿する」などの問題がある時は、すぐに病院に連れて行きましょう。
動物は「なめて治す!」と言うことに優れていますが、猫のザラザラの舌では治りを妨げてしまうことがあるのです。ばい菌も入りやすくなるので、しつこくなめていたらエリザベスカラーを使い阻止が必要な場合もあります。
病気
高齢の猫で、ひっかけたり外に出た様子もないのに、爪が折れたり出血していた場合は、骨がもろくなる病気や血が止まらなくなる病気の可能性があります。
猫が爪から出血!正しい手当ての方法は?
猫が爪から出血していた場合は、とにかく止血してみます。その時、猫がどのような状態かによって、手当ての方法が変わります。
- 止血できる
- 触らせない
- 大量出血
- 血が止まらない
- 大量の血が付いている
止血できる場合は、飼い主が落ち着いた状態で、清潔なタオルやガーゼで患部を押さえて止血します。飼い主が慌てていると、猫も動いてしまい、せっかく止血させてくれていても止まらなくなってしまいます。
数日経ってから化膿してくる場合がありますので、しばらくは注意していてください。心配な場合は、病院で診てもらいましょう。飼い主が何度も爪を見たりすると、気になりよけいになめ始めたりすることがあります。きちんとした処置をしてもらうと、安全に早く回復できます。
「血がダラダラと流れているのに、まったく触らせない」「大量に出血している」「血が止まらない」などは、どうすることも出来ません。夜のケガだと心配ですが、24時間受け付けている病院がありますので、まずは電話して状況を説明して、指示を仰ぐのが良いです。
医師や看護師さんの言葉を聞くと、飼い主が安心できます。その安心感が大切です。ほとんどの場合、爪から出血しただけでは、命にかかわる状態になることはないでしょうが、人間と同じく猫も個体差があるため、「絶対」なんてことはないのです。
猫が外から帰ってきて、大量の血の跡が指先にある場合は、まず体中を調べなくてはなりません。ケンカが原因なら、爪だけをケガすると言う事はありません。
他にケガもなく、元気があるようなら、指先をぬるま湯でキレイに洗い、患部を確認してみましょう。
爪が無くなっていても、血が止まって普通に歩けるようなら、様子をみましょう。外でケガをしてくると、化膿や感染症を起こす確率が高いので、数日間は家にとどめる努力をしてください。
まとめ
猫が爪から出血している時は、「深爪」「ケンカ」「ひっかけ」「病気」が考えられます。深爪は、今後の爪切りにも影響するので、十分に注意して行いましょう。止血パウダーを頻繁に使うほど失敗していると、爪切りを嫌がるようになってしまいます。
爪が元から折れてなくなっている場合は、まずは「止血」です。その後は「化膿」と「感染症」に注意し、様子をみることになります。
外に出している猫は、化膿や感染症の確率が高いので、病院でしっかり注射や飲み薬で対処することが必要です。
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