喉がイガイガするな「エヘンッ」と人間がするように、猫も「ケッケッ」や「ヒンヒン」など、ちょっと面白い音を出すような咳をします。
これは、病気ではなく生理現象の一つですね。乾いた感じの咳です。この程度なら良いのですが、しつこく咳をしたり食欲が落ちたりすると、咽頭炎を起こしているのかもしれません。
咽頭炎は猫ウイルス性鼻気管炎や猫カリシウイルス感染症、その他の感染症の症状の一つとしても現れるので、要注意です。そこで今回は、猫の咽頭炎の原因や咳の治療法などについて詳しく解説いたします。
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猫の咽頭炎とはどんな病気なの?
咽頭は口から食道までの柔らかい筋膜の部分です。口に近い部分から咽頭口部、鼻に近い部分を咽頭鼻部、喉側を咽頭喉頭部と3つに分かれています。
口や鼻から入るものが一番最初に通る道なので、良く無い物が入ってくると最初に痛みや不快な症状が起きます。
咽頭炎の原因
咽頭炎の原因として考えられるものは、「有害もしくは有毒なガスや臭気を吸い込んだ場合」、「小骨やおもちゃのカケラを飲みこんだ時に傷ついた」、「ウイルス感染症」「細菌感染症」などです。
ウイルス感染症や細菌感染症は、それぞれ鼻炎や口内炎が症状にあり、それらの影響で咽頭炎を発症している可能性があるのです。
咽頭炎は大きな病気などの症状の初期症状のひとつとして発症している場合もあるので、軽視することはできません。
咽頭炎の症状
喉の痛みや咳が起きます。喉が痛みにより食欲不振が起きます。喉の不快感を取り除こうとして、何度も「えづく」ことがあります。
また、首を前に突き出して「ハンッハンッ」と空気を吐くような声を出したり、「グーッグーッ」と大きく喉を鳴らしたりします。喉にキズがついていると、何かが付いていると感じ、吐きだそうとしたり前足で歯をこすったりします。
首のリンパ節が腫れると、かなりの痛みがあるため、唾液も飲みこめずよだれが大量に出てきます。筋膜部の炎症がひどくなると呼吸困難を起こすことがあります。また、元気はあるのに声枯れしたり、今までと違う声で鳴いたりします。
咽頭炎の治療法
喉に刺さりや詰りがある場合は取り除きます。傷がある場合は、喉の炎症を消炎剤で治療し傷をつけたものが何かを探します。
危険なものの誤飲の場合はX線で確認し、場所を特定して取りだします。通常の誤飲の場合は胃にあれば吐きださせる事もありますが、喉にキズがあると胃酸がしみて激しく痛み炎症がひどくなるので、麻酔をかけて内視鏡で取りだすか排出を待ちます。
腸に入ってしまった場合は危険な物は開腹手術で取りだしますが、危険性のないものは排出を待ちます。
その他、感染症の症状として喉の痛みや咳が発症している場合は、抗生物質や消炎剤で咽頭炎の症状を緩和しながら、基礎疾患を治療します。
食欲が低下している場合は、体力や免疫力も低下していくのでインターフェロンや輸液で回復させていきます。
猫は「口内炎」が起きやすい!
咽頭炎の症状の一つに口内炎がありますが、猫は口の中に問題を抱えることがとても多いのです。猫のかかりやすい感染症の症状には常に口内炎が付きまといます。
口の中が赤く腫れあがり、膿を持ったできものや、潰瘍が出来ることもあります。下の先が腫れる舌炎を起こすこともあり、かなり辛い症状となります。
猫は口が痛むと、一切食事をとらなくなります。お腹が空いてエサを嗅ぎますが、悲しそうに鳴いて食べません。あまりにも痛みがひどいと、人目につかない棚の奥やクローゼットなどに隠れて、痛みに耐えることもあります。
小さな体は食欲が落ち始めると、良いことは一切ありません。口の中も、噛んだり飲んだりしないため、細菌が増殖し炎症はさらにひどくなります。ひどくなると、大量のよだれやひどい口臭がするようになります。
口内炎が原因で体力を落とし、他の病気を発症して命を落としてしまう事もあるので、ひどくなる前に病院に連れて行き治療をしましょう。
また、上記の感染症の症状の一つとして発症している時は、消炎剤や抗生物質での対症療法となります。感染症は、ワクチンの接種で症状を軽減させることが可能です。
慢性腎不全や糖尿病でも口内炎が出来やすくなります。治療中の場合は、口内炎を集中的に治してしまいます。猫が口を痛めてしまうと、一気に体力を落としてしまうので、何とか早く治してしまいたいのです。
治りが遅い場合は、チューブを使って流動食を流すこともあります。細菌の繁殖が激しいと歯肉炎を起こして歯が抜けます。抜けた歯の穴が鼻の穴まで貫通するほど歯茎が腐ってしまう事もあるのです。
ひどい口内炎の場合は、すべての歯を抜歯する治療法があります。口の中から悪い細菌を除去するために仕方がないのです。飼い主にとっては辛い決断の時となります。
ここまでひどい状態になる前に、口の中は日頃のチェックが必要です。
気管支系の病気からの咽頭炎!
咳が長く続き、ゼーゼーと呼吸音が聞こえてくるようになると、気管支炎や喘息、肺の病気で咽頭喉頭部が炎症を起こしているかもしれません。
これらの病気が外部からの刺激で起きている場合は、手前にある咽頭喉頭部で炎症が起きてもおかしくありません。特に家庭内で咽頭喉頭部と気管支、肺を脅かすのは飼い主の喫煙です。
赤ちゃんや子供がいるところでは気をつけて吸わないようにしていても、ペットの前では普通に吸っている飼い主は大変多くいます。
受動喫煙が恐ろしい病気を起こすのは、人間も猫も犬もみんな一緒です。特に体の小さな猫は影響を受けやすく、飼い主が喫煙者の場合、肺がんのリスクは高くなります。
激しく咳き込む喘息は、見ている方が苦しくなるほどです。ステロイド剤などの処方薬とともに、自宅で出来るネブライザーで咳を鎮め呼吸を楽にしてあげることができます。
アレルギー性鼻炎からの咽頭炎!
ウイルス性の感染症などで鼻炎を起こしやすい猫ですが、ハウスダスト、有害物質、花粉、化粧品、など色々な原因からアレルギー性鼻炎を起こすこともあります。
人間のアレルギー性鼻炎や花粉症と同じく、アレルゲンに触れると「くしゃみの連発」「鼻水」の症状が出ます。この症状は通年のため、鼻の粘膜はつねに腫れた状態です。状態がひどいと咽頭部にまで波及します。
ムズムズする鼻をこすりながら、くしゃみを連発し、鼻水を撒き散らすこともあります。猫も人もアレルギー性鼻炎は大変治りにくいのは一緒です。
一生アレルギー性鼻炎とともに歩む猫もいるため、関連して咽頭炎などを起こした場合は、その治療を優先することになります。
まとめ
猫の咽頭炎は、単体で発症している場合であればさほど治療が困難なものではありません。ところが、咽頭炎を症状に持つ病気は多数存在しているので、それらの初期症状である可能性があります。
その病気を探りつつ、咽頭炎の症状を治療していく事になります。そして、常に猫を苦しめるのが口内炎です。口の中の炎症は、咽頭口部に波及します。
口内炎はひどくなると、歯茎を腐らせていきます。よだれやひどい口臭がするようになり、やがて歯が抜けてしまいます。
気管支や肺の病気の症状にも、咽頭炎は起こります。空咳がいつまでも続いたり、ゼーゼーと呼吸音がするようになったら、気管支喘息や肺の病気を疑います。
飼い主の喫煙は猫の肺がんリスクをあげるものです。人間の赤ちゃんや子供と同じように考えてあげてください。
猫にもアレルギー性鼻炎があります。猫は鼻炎が治りにくいので、一度発症するとほとんどの場合、一生付き合っていく事になります。咽頭鼻部や咽頭喉頭部に炎症を起こすので、常に気をつけていなければなりません。
また、アナタの愛猫が大きな怪我や病気をした場合の時の準備はできているでしょうか?どんなに健康な愛猫も、歳をとり病気や怪我をしてしまう事は覚悟しないといけません。
猫には人間と同じように皆保険があるわけではないので、病気によっては高額な治療費になる事も多くあります。その時に治療費が高額で、適切な治療を受けれない、選択することができないという事がないようにしたいものです。
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