猫クラミジア感染症の感染経路や病原体とは?原因や症状まで解説!

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猫クラミジア感染症は、「クラミジア」と言う細菌に感染することで発症する病気です。片目の結膜炎から始まり、2~3週間後には反対側の目にも症状が出ます。

猫クラミジア感染症は、五種混合のワクチンで感染を予防することも可能ですし、感染してからはかなり有効な抗生物質もあります。これだけ手はあるのですが、残念ながら生後間もない子猫は亡くなってしまう場合もあるのです。

また、確実に退治しないと一生付き合うことになるので2週間以上にわたる治療をやり切ることが大切です。飼い主がこの治療法をきちんと理解していないと、無駄な投薬となるので要注意です。

そこで今回は、猫クラミジア感染症を調べてみましょう。「感染経路」「病原体」「原因」「症状」「治療法」など、猫クラミジア感染症について詳しく解説いたします。

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猫クラミジア感染症はどんな病気なの症状は?

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猫クラミジア感染症は1歳以下の子猫に多く発症します。クラミジアに感染すると、3~10日の潜伏期間の後、片目に異常が起きてきます。

片目の縁が赤く炎症を起こし、涙目や目やにが出始めます。その症状はどんどん酷くなり、粘着性の目やにがべったりと付いた状態で結膜炎を起こします。

結膜炎が起きたら、口の中を確認してみてください。歯茎が炎症を起こし口の中全体が赤く腫れて見えたら、クラミジア感染症を疑います。目やにを取って検査するので、病院に行くときはキレイに拭きとらずに行きましょう。

成猫で発症した場合は、目の縁が赤くなることはあっても、粘着性の目やにがひどく出ることはあまりありません。しつこく片目の辺りを前足で洗ったり、涙目になっていたら口の中を確認してみましょう。

その後2~3週間で反対側の目にも同じ症状が現れます。子猫の場合は、鼻炎や呼吸器症状がひどくなることがあるため、必ず病院診察してもらってください。

ただし、このような症状は「猫ウイルス感染症」や「猫カリシウイルス感染症」と良く似ているため、検査で細菌が確認できるまでは判断がつきにくいのです。しかも、この中のどれか・・・ではなく、混合感染することもあります。

点眼薬、点鼻薬、投薬などできちんと治療を受けたなら、ほとんどの場合2~6週間で回復します。ところが、子猫の場合は体の未熟さや免疫力や体力の少なさから、回復できずに命を落とすこともあります。

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感染経路と原因とは?

クラミジアの感染経路は、感染猫との接触によるものです。鼻をつけてあいさつしたり、顔をなめたりすることで感染します。多頭飼いの場合は、同じ食器での食事やグルーミングが原因となります。

飼い猫の中で1匹でも外に出るタイプの猫がいると、その猫が感染して家に持ち込み、その後全員が感染してしまうことになります。

クラミジアは人間の病気としても有名ですが、猫クラミジアは人畜共通感染症なので、ごく少数ですが猫から人への感染が報告されています。猫の看病をしているうちに、飼い主が結膜炎を起こしてしまうことがあるのです。

クラミジアは一度感染すると症状はいったん回復したとしても、細菌が消滅することはありません。全身に広がって潜伏します。そして、寒い日が続いたり風邪気味みなど少しでも体力が落ちた時に、一気に出てきて症状を悪化させます。

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治療法を知り確実に消滅させる!

クラミジアは自然消滅することはないため、治療を受けることができない野良猫などは一生体内に済み続けます。体力や免疫力が低下すると大量にでてきて、結膜炎を起こしたり呼吸器に異常を起こします。

徐々に細菌に蝕まれていき、最終的には常に目や鼻がグジュグジュしているようになり、口の中の環境も悪くなり歯が抜けるなど生活に支障が出るようになって行きます。そのため多くの野良猫は目やにが付いていたり鼻水が出ていたりしますね。

確実にクラミジアを体内から消滅させるには、「そのための治療」が必要になります。それは抗生物質を2週間以上飲ませ続けるというものなのです。

ところが、ここで飼い主がきちんと理解していないと、「抗生物質を2週間も飲ませたら副作用が心配」「もう治ったから飲ませたらかわいそう」などと勝手に素人判断してしまい、クラミジアは飼い猫の体内から消滅することはなくなります。

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どうして2週間以上も抗生物質を飲ませることが必要なのでしょうか?

これは、きちんとした理由があるのです。クラミジアを消滅させるために処方される抗生物質は、テトラサイクリン系の薬で「ビブラマイシン」または「ミノマイシン」と言われる物か、マクロライド系の「アジスロマイシン-ジスロマック」「クラリスロマイシン-クラリス・クラリシッド」が主流です。

抗生物質=殺菌効果のイメージが強いため、飲ませ続けることが怖くなってしまうのでしょう。抗生物質には「殺菌効果」と「静菌効果」の2つの効果があるのです。

クラミジアを退治する抗生物質は菌の増殖を抑える「静菌効果」と言われる方法で徐々に菌を減らしていきます。増殖が出来なくなると新しい菌が生まれないため、今いる菌は順番に寿命を迎え、最終的には消滅すると言うわけです。

クラミジアは、増殖するために「タンパク質」を必要とします。本来は体を健康に創り上げるために欠かせない「タンパク質」を悪用されているのです。

「静菌効果」をもたらす上記の抗生物質は、このタンパク質をクラミジアに与えないようにすることが出来るのです。ミノマイシンは、人間が感染するマイコプラズマ肺炎でも処方されることのある薬です。

人間への副作用には「胃の不快感」や「めまい」などがありますが、ひどい副作用の症状はとくにありません。まれに食欲が落ちる猫もいますが、その場合は同じ作用の違う抗生物質にすることもあります。

殺菌効果の高い抗生物質は、血中濃度を上げて菌と出会う確率を高くして菌を殺していくので、副作用も強いものが多くなりますが、静菌効果には血中濃度を上げる必要はありません。

この治療は、体内のすべてのクラミジアが寿命を全うするまで続けて消滅させる方法です。そのためには2週間以上と言う日数が必要なのです。

飼い主の勘違いで途中で止めてしまうと、猫は数日間嫌な思いをして薬を飲んだ甲斐も無く、クラミジアは再び元気に増えてしまうのです。

猫クラミジア感染症の予防策は?

猫クラミジア感染症はワクチン接種で予防が可能です。

ワクチンの種類

  • 三種混合ワクチン
    →4000~5000円
  • 猫ウイルス感染症
  • 猫カリシウイルス感染症
  • 猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス)
  • 四種混合ワクチン
    →5000~7000円
  • 三種混合ワクチンの感染症
  • 猫白血病ウイルス感染症
  • 五種混合ワクチン
    →5500~8000円
  • 四種混合ワクチンの感染症
  • 猫クラミジア感染症
  • 七種混合ワクチン
    →7000~9000円
  • 五種混合ワクチン
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感染確率を考えると、完全室内飼いの場合は最低でも「三種混合」、外に出る猫には「五種混合」を接種しておくと安心です。

まとめ

猫クラミジア感染症の最初の症状は、片目からの結膜炎です。その後もう片方も同じ症状が起こり、併せて鼻炎や呼吸器症状が出ます。感染した猫の口、鼻、目に接触することでの感染や、くしゃみや涙が飛ぶことでも感染します。

1度感染したクラミジアは、治療しない限り体内から消滅することはありません。そのため、野良猫はほとんどが体内にクラミジアを保菌していると考えましょう。

必然的に外に出歩くタイプの猫は感染する確率が高くなりますので、ワクチンで予防しておくと安心です。

治療は2週間以上の抗生物質の投与になりますが、その意味を理解してしっかりと完治させてあげましょう。

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