猫が熱中症で嘔吐!塩分だけで予防はできない?

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熱中症になると頭がクラクラとして、吐き気をもよおし、意識が朦朧としてきます。このような症状は人間も猫も同じように表れ、猫も熱中症になるとグッタリとして嘔吐してしまうのです。

熱中症の予防には水分と一緒に塩分も必要だと言われていますが、猫の熱中症対策としても必要なのでしょうか。

そこで今回は、猫が熱中症で嘔吐してしまった時の対処法や塩分の必要性などについて詳しく解説いたします。

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猫が熱中症で嘔吐した!これってどんな状態?

猫,熱中症,嘔吐,塩分猫が熱中症になると、体に力が入らず普通に歩行することが出来なくなります。ヨロヨロしたり、2~3歩進んで倒れてしまったり、座ったままハアハアと開口呼吸(パンディング)しはじめます。猫は体調が悪くなるとよだれが出ます。そのため急激な体温の上昇で熱中症になった場合などは、大量のよだれが出てしまいます。

このような状態になったら、耳を触ってみましょう。耳の付け根の辺りが「熱い気がするな」と感じたら、軽度の熱中症かもしれません。冷水で絞ったタオルを体に巻き、体温を下げてあげましょう。

猫の様子が、「落ち着く」「変わらない」「悪化する」のうちどの状態になるか注意深く見ていてください。軽度の熱中症は「熱痙攣」と言われ、脱水症状が原因です。

軽度の場合は、体温が下がれば徐々に落ち着いてきます。呼吸や目の力が戻り、手や足をなめたり、いつもと変わらないようになったらそのまま様子をみても大丈夫です。

ただし、体温が下がり切っていないと、再発することがあるので、注意深く観察するようにしましょう。熱中症は重度になると命を脅かす危険な症状です。念のためかかりつけの医師に相談して、診察してもらうのが安心です。

また、少なからず脱水症状が起きているため、その後も水をあまり飲まないようなら、病院で点滴をしてもらいましょう。「水分を摂っていない」と伝えてください。

熱疲労と言われる中度の熱中症になると、嘔吐することがあります。これは、体温が上がると皮膚に近い部分の血管が広がり、血流量を増やして熱を下げようとする体の仕組みのために起こります。

血液が表面近くの血管ににたくさん集まってしまうので、消化器系の臓器は血液不足になります。すると胃は消化する力がなくなるため、中に入っている物を異物と判断してしまい、吐きだそうとするのです。

猫は体内の血液量が少ないので、熱疲労の仕組みが起きてしまうとすぐに胃が働かなくなり嘔吐してしまいます。血管が急に広がると血圧が急降下するので失神してしまうこともあります。

猫は肉球の部分にしか汗腺がないので、熱を下げるのが大変なのです。パンディングだけでは間に合わないと体が判断し、排尿で熱を下げようとしてトイレまで行けず失禁してしまうこともあります。

痙攣や失神は2~3分で気が付くことがほとんどです。体を冷やしながら病院へ急いで連れて行きましょう。特に子猫や高齢の猫はショックやダメージが大きくなることがあります。急に悪化することもあるので、きちんと診察してもらいましょう。

体温が41℃を超えてしまうと、かなり危険な状態になります。グッタリした体は、触っただけで発熱しているのを感じるほど熱くなっています。脳へのダメージが大きくなり、回復しても後遺症の心配があります。

42℃になると体内のタンパク質が変質しはじめます。細胞が壊死し、多臓器不全を起こして死亡するリスクが高くなります。

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猫の脱水症状!塩分も不足してる?

猫が脱水症状を起こしている時は、わずかな量ではありますが、塩分も不足しています。熱中症の症状がある場合は自宅で塩分の補充は難しいので、病院で点滴をしてもらうのが1番です。

塩分不足にならないように日頃から気をつけておく必要があるのです。猫がしつこく肉球をなめたり、おしっこの後のおしりをなめる時は、塩分不足かもしれません。

猫の塩分は汗で流れることがないので、汗腺のある肉球とおしっこから排出されるのです。ただし、この行動はいつものお手入れとの違いが分かりにくいですね。

そこで食欲があるか、落ちているかで判断します。猫の塩分は食事のキャットフードで十分に賄えます。反対に摂りすぎないように、「塩分控えめ」などがあるほどです。

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そのため、きちんと食事が摂れていれば、塩分不足になることはありません。猫が熱痙攣のような脱水を起こす場合は、夏バテぎみで食欲が落ちているときに起こりやすいのです。

塩分が不足すると、これ以上薄まらないように喉が渇かなくなり、水を飲まなくなってしまいます。夏場に水分を摂らないで体に熱がこもれば、熱中症になります。

そのため、毎日の食事の管理が予防策となるのです。カリカリとしたドライフードを食べなくなったら、ウェットタイプのエサにしてみたり、味を変えてみるなど、食欲がわくように工夫してみましょう。食事が摂れていれば塩分が不足するすることはありません。

小さな猫の体内に必要な塩分はごぐわずかです。肉球にしか汗腺がなく体から汗が出ないのも、本来なら熱がこもるほどの体の大きさではないと言う事を表しているのです。

ところがとても暑い時は、猫も肉球が濡れるほど汗をかきます。また、排尿によっても体温を下げることができるので、おしっこをたくさんしてしまいます。

おしっこや汗が出ると、水分をとりますね。すると今度は、残りの塩分が薄まり、さらに塩分不足となります。体が塩分不足と感知すると、今度はこれ以上塩分が薄まらないために「水分必要なし!」と言う信号を出してしまい、水を飲まなくなってしまうのです。

「ひどい暑さ」「水分不足」「塩分不足」が重なると、熱が体内にこもり熱中症となってしまうのです。

塩分は無いとダメ!でもあり過ぎはもっとダメ!

猫に必要な塩分はキャットフードで賄えます。夏だからといって、熱中症予防策として高塩分な人間の食べ物を与えるのは大変危険です。

猫は腎臓の病気になりやすいと言われています。腎臓は、入ってきた血液を再利用できるものと老廃物に分けています。この老廃物が尿となって排出されます。

分けるときに使う「ろ過装置」を「ネフロン」と言いますが、猫はこのネフロンの数が最初からとても少ないのです。そのため、ただでさえ働きっぱなしの状態なのに、塩分を摂りすぎると、排出させようとしてネフロンを酷使してしまうのです。

ネフロンは一度壊れると、再生することはありません。そのため、絶対数の少ない猫は、腎機能が悪くなりやすいのです。人間のネフロンの数は100万×2個=200万個ですが、猫は20万×2個=40万個しかないのです。

高齢の猫にも腎臓疾患が多いのは、長年にわたって少ないネフロンを酷使し、徐々に減ってしまった結果です。まだ若いうちに腎臓疾患にかかると言う事は、それだけ腎臓に負担をかけるものばかり食べているということになります。

猫にも塩分は必要ですが、ごくわずかな量ですので、キャットフードで十分です。あえて塩分を摂らせる必要はありません。反対に摂らせすぎてしまうと、腎臓の病気になってしまうことを忘れないようにしてください。

少ないネフロンに少しでも長く働いてもたうためにも、食事の内容には気を付けたいですね。

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まとめ

猫が熱中症で嘔吐する時は、熱中症の中期の「熱疲労」の状態です。体の表面に近い部分の血管を広げて血流を増やし、体温を下げようとしているのです。消化器の血液が不足して吐き気が起きます。

猫も水分不足とともに塩分不足も起こります。熱中症の症状として現れた時は、点滴を受けるなど、病院で補充してもらいましょう。自宅での塩分の補充は難しいものです。

ただ単に塩分の強い食品を食べさせれば良いわけではありません。猫の熱中症の予防には、日頃からの食事の管理が影響します。暑い日が続くなどで食欲が無い時は、エサのタイプや味を工夫して与えましょう。

猫の熱中症は、暑い部屋でのお留守番や車内に置いて行くことが原因として考えられます。これらは、防止することが出来る問題です。猫にとって最適なことはどんなことなのか、常に考えてあげたいですね。

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