猫が乳び胸に!なってからの寿命は?治療法から症状まで解説!

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猫の乳び胸。飼い猫がそう診断されて初めて耳にする病気かもしれません。乳び胸は胸水です。肺と胸膜の間に乳白色の液体が溜まってしまうのです。

猫は感染症の怖さは知れ渡っていますが、他にも命を脅かす病気はたくさんあります。体が小さく神経質な生き物は治療や手術にも激しく怯え、良くなるはずの物事で寿命を縮めてしまうこともあります。

乳び胸は、何度も何度も病院へ行って胸から胸水を抜きとる処置をしなければなりません。それは原因もハッキリしないこともあり、猫も飼い主も明日が見えない苦しみに潰されそうになるほど辛い治療となる場合があります。

そこで今回は、猫が乳び胸になった時の寿命や治療法や症状などについて詳しく解説いたします。

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猫が乳び胸に!残された寿命は?

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猫が乳び胸と診断されても、一瞬ポカンとしてしまうかもしれません。実は人間にも起こりうる病気なのですが、猫、人ともにあまり発症率が高くないため周知度の低い病気です。

猫の乳び胸とは、もともとは小腸で脂肪分が分解されて乳白色のリンパ液となったものが、首あたりの静脈まで行くはずだったのですが、途中の胸管を伝って移動する間に、なぜか肺と胸膜の間に入り込んでしまうものです。

肺が水分に浸かるため、呼吸がしにくくなり溜まる量や速度によっては呼吸困難を起こしてしまいます。大量の乳び液が溜まると肺は押しつぶされてしまい、再び膨らむことができなくなります。

予後は良いものではなく、発症から数か月で寿命を迎えてしまうことが多い病気です。また、いったん乳び胸が収まっても、数か月から数年で再発することが多く、治療をしながら生活することになり、長生きすることはあまりありません。

「突発性乳び胸」は原因が特定出来ないことが多く、乳び液の溜まる速度も早くいため1~2日おきに通院し、乳び液を抜いて呼吸を助けなければなりません。これは猫には大変なストレスです。

また、そのたびに打つ鎮静剤も苦痛を伴い、徐々に効果が薄れるため強い薬が必要になってきます。

心臓病やリンパ腫がある場合に起こる乳び胸を、「二次性乳び胸」と言います。乳び胸と同時に病気が発覚することもありますが、すでに治療をしている途中の検査で乳び胸が見つかる場合もあります。

リンパ腫がある場合は大量の乳び液が溜まり、肺を押しつぶしてしまうこともあります。この状態を胸水貯留と言います。

二次性乳び胸は、乳び液を抜きながら基礎疾患を治療していく事になり、猫への負担は大変大きいものになります。

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乳び胸の症状や治療法は?

基本的に、呼吸器系が異常を起こす時は同じような症状なので、それだけではどんな病気なのか判断のつくものではありません。

最初は乾いた咳をしますが、この時点で大病が襲ってきているとは誰も考えないことです。徐々に胸水が溜まってくるので呼吸がしにくく、肺が圧迫されるため痛みもある状態になります。

症状としては、苦しいためあまり動かなくなります。また食欲不振や元気がなくなり、肩で息をしたり、腹部が膨らむような呼吸をします。よだれや開口呼吸が始まり、ほとんどの飼い主は驚いて病院へ駆けつけることになります。

胸が痛くなると横になって眠れなくなり、ジッと座っているようになります。呼吸困難やチアノーゼの可能性もあります。

治療が始まると、X線や血液検査をして胸水を抜きます。その時乳白色の液体であれば、乳び胸と言うことになります。

胸水を抜くと呼吸が楽になるため、猫は少し元気が出たように見えます。食欲も少し回復するため、美味しいものを上げたいところですが、脂質を摂ってしまうと悪化するため、脂質糖質カット食が基本です。

一度の抜去で抜きとれる量は病状によりますが、牛乳瓶1本分ほどの液体が出ることもあります。溜まると抜くことを何度も繰り返し収束を待ちます。胸水が抜けると猫は横になって眠れるため、一時でも激しい消耗から逃れることができます。

状態が良くない場合は、チューブを入れたままにして常に排出出来るようにし、入院することになります。ただし、治療が順調でも、入院や通院は猫を疲れさせてしまうことも多々あるのです。

特に気性の激しい性格や、極度に怖がりの場合は、病院で医師から何度も注射針を胸に刺されるのは耐えられないほど辛いことになってしまいます。嫌がって興奮し、ショックで絶命してしまう事もあるのです。

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そのため、猫の治療は慎重に進めなければなりません。それには、飼い主と病院側が良く相談して治療計画を立てていく事が必要です。

猫の乳び胸!手術は効果ある?

突発性乳び胸で症候性のない場合は、無症状の場合があります。たまたま去勢や避妊手術、ワクチン接種前の健診で確認されるなどです。

猫も人も高齢になると病気をかかえやすくなりますね、そのため確率として考えると高齢猫は症候性の二次性乳び胸が多くなり、若い猫ほど突発性乳び胸が多くなります。

若い猫で突発性乳び胸の場合、まだ呼吸症状が出ていないと体力を喪失していません。そのため早急に治療に入ると、回復する確率が高くなります。

乳び胸は外科的手術によってリンパ管を縛ったり、肺と胸膜を隙間なくくっつけてしまう方法もありますが、成功率は40%程度です。

これは、症状が出てからでは効果が低いと言う事も大きく関係しています。まだ、呼吸器に影響がないうちに手術ができると、成功率は高くなります。

ただし、苦しんでもいない猫にメスを入れるのは飼い主の心情は複雑になります。乳び胸はまだ情報も少なく、医師も手探りなことがあります。そのため、大学病院や呼吸器専門クリニックをセカンドオピニオンにおき、カウンセリングを受けると参考になります。

少しでも多くの症例のあった病院で話が効けると、自分たちの治療計画を立てやすくなり、猫の負担を軽減させられることになります。

乳び胸治療に絶大な効果をもたらすルチンサプリメント!

猫の乳び胸の治療では、欠かせないものが「ルチンサプリメント」です。ルチンはアンチエイジングや抗酸化作用があるなどと、人間にも大変人気のあるサプリメントです。

このルチンを使って内科的治療を行います。すでに病院で購入可能な場合がありますが、まだまだ準備してあるところは少なく、取り寄せることになります。特に動物用ではなく、人も飲めるサプリメントです。

ルチンのサプリメントを探す時に気を付けたいのが「純粋なルチン」だと言う事です。そして、1粒の含有量が高いことです。猫の乳び胸に飲ませたいルチンは、1500㎎/日です。これを砕いてエサと混ぜるなどの工夫で数回に分けて与えます。

1粒の含有量が少ないと、たくさんの量を飲ませなくてはなりません。そのため、1粒で500mgの海外直送便などをインターネットで購入し、細かくして飲ませる方法を取られている方が多いようです。

ルチンは毛細血管を生まれ変わらせる効果があり、血管壁を頑丈にすることで、浸みだしてくるものを阻止することが出来るのです。溜まった乳び液の抜去や抗生物質とともに、内科治療としてぜひ試してみてください。

数日から数週間で効果があらわれます。少しでも浸みだす量が減り、胸膜内に溜まる胸水が少なくなれば猫は呼吸が楽になります。

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まとめ

猫の乳び胸は、まだその名を知らない人が多い病気です。小腸で出来たリンパ液が移動中になぜか胸膜に入り込んでしまう、ハッキリとした原因のわからない病気なのです。

出来るのは溜まった乳び液を抜くこと、基礎疾患があればそちらを治療すること、外科的手術で胸膜内に液が侵入しないようにすること(成功率40%)です。確実に、小腸から首の静脈まで漏れずに届くようにする方法はないのです。

そのためルチンのサプリメントを使い、血管、リンパ管、胸管それぞれを強くし、水分が漏れ出さないようにすることが効果的なのです。

予後は良くないと言われる病気ですが、まだまだ症例が少ない病気のため、良くも悪くも「絶対」などと言う事は言いきれません。

何度も通院するなど、治療には飼い主の努力や体力も必要です。一緒にルチンを飲み、愛猫の回復を目指して頑張りましょう。

また、アナタの愛猫が大きな怪我や病気をした場合の時の準備はできているでしょうか?どんなに健康な愛猫も、歳をとり病気や怪我をしてしまう事は覚悟しないといけません。

猫には人間と同じように皆保険があるわけではないので、病気によっては高額な治療費になる事も多くあります。その時に治療費が高額で、適切な治療を受けれない、選択することができないという事がないようにしたいものです。

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