猫が痙攣して顔がピクピクしている時の対処法や治療法とは?

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猫が寝ていると、顔や手足をピクピクとさせていることがあります。これは眠りが浅くなるレム睡眠期に夢を見ていると考えられています。では、心配な症状の痙攣で顔がピクピクすると言うのはどのような時のことなのでしょうか。

この場合のピクピクは、痙攣発作と言われるものです。顔だけのように部分的な発作もあるし、全身が痙攣する場合もあります。そこで今回は、猫が痙攣して顔がピクピクしている時、心配な発作の対処法や治療法について詳しく解説いたします。

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猫が痙攣で顔がピクピクして心配がある場合とは?

猫,痙攣,顔,ピクピク猫が痙攣で顔がピクピクする時に考えられるのは、何かの病気が原因で起こる「症候性てんかん」ではないかと言うことです。

このような痙攣性の発作は、猫の年齢や持病、性格や聴覚などによって、さまざまな症状となりますが、痙攣を起こしているのは、脳の神経細胞だと言うことは共通しているのです。

てんかんは脳のトラブルで起こりますが、猫の場合感染症や腎不全、脳腫瘍や外傷などの後天的な要因によって脳神経に異常が起きて痙攣発作が引き起こされるのことが多いのです。

夢を見ている時のピクピクとどのように違うのか心配になりますね。あまりにも激しく痙攣して白目を剥いて「フギャ」とか「ンガ」など鳴き声とも思えない声を出すこともあり、本当に夢見てるだけ?と心配になります。

てんかんの発作も夢で起こるピクピクも脳が起こしているので症状が似ています。そして両方とも自分の意志で動かしているわけではないので、見ている方は違和感を感じます。

顔のピクピクから始まり、声が出たり手足がバタついてどうしても心配な時は、声をかけてみてください。ハッとして飼い主の顔を見たら「どんな夢みてたの~」と笑っちゃってください。

症候性のてんかん発作が起きていたなら、声をかけても収まりませんし飼い主の方に顔を向けることはなく明らかに異常を感じます。また、てんかん発作、痙攣発作は起きている時に起こる確率が高いです。

症候性のてんかん発作には、「顔」「手足」などの部分発作と体全体が痙攣を起こす全身発作があり、部分発作だけの症状もあれば、そこから全身発作へ移行することもあります。

発作は数十秒のものから長くても数分で治まり、その後は何もなかったかのようにケロリとしています。その後、生涯に2度と起こらない場合もあったり、数年してから再び突然発症することもあります。

これは、猫それぞれが持つ病気が関係していると考えられるので、一度でも発作が起きたら病院で検査を受け、猫の体に何が起きているのか知る必要があります。

発作の頻度により、抗てんかん薬で発作を抑えることもありますが、基本的には猫の体に潜む病気の発見、治療を先にすることになります。

徐々に繰り返すようになる場合があり、このような発作を1日に3回以上繰り返すようになると「重積発作」と言われ深刻な事態と考えられます。

痙攣発作は色々な発症の仕方がある!留守の時に起こることも!

痙攣発作は加齢によって引き起こされることもあり、ウイルスに感染している猫が高齢になったために発症することもあります。

今までウイルスの事など忘れてしまうほど元気だったのに、突然痙攣発作が起こり驚いてしまうことがあるのです。

最初の発作は何の予告もなしに始まるので飼い主は「死んじゃう!」と思いパニックを起こしてしまいがちです。

また、発作が起きている時間も短いので何が起きているのかわからず呆然としているうちに、当の猫は普通に戻っていて拍子抜けしてしまいます。

この時、必ず病院で原因となる病気があるかないかを調べておきましょう。元気に見えていたのに、病気は進行している場合もあるのです。

症候性のてんかん発作は繰り返すことが多いです。次第に感覚が短くなって行き、1回の発作の時間も長くなることがあります。発作は体力を奪うので、重積発作を起こすようになると元の病気も治りにくくなってしまいます。

発作は飼い主の目の前で起こると決まっているわけではありません。ある日帰宅すると、エサや水の容器が散乱し、おしっこやうんちで床や室内が汚れていて、「いったい何が起こったの?」と目を丸くしてしまうこともあるのです。すでに猫はケロッとしているので、飼い主は頭を抱えてしまいます。

全身性の発作は強い力で痙攣が起こるので、周りにあるものを飛び散らかしてしまうのです。また、猫が高いところにいる時に起こると、落下して思わぬ怪我をする場合もあります。

猫の痙攣発作の様子

落ち着きがなくなったり、不意に立ち上がって一点をみつめるなどの前兆行動がありますが、最初の発作時には中々気が付けるものではありません。

「口をくちゃくちゃとする」「顔面がピクピクする」などは部分発作ですが、大量のよだれを伴ったり白目を剥いていたします。自分のしっぽを追ってクルクル回りだすこともあり、これは広範囲の物にぶつかり怪我の確率が高くなります。

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数秒で全身に痙攣が移行し、倒れて激しく手足や体を床に打ち付けたり、倒れたまま回り続けたりします。おしっこやうんちが出てしまい、全身が汚れてしまう事もあります。

1度でも猫の痙攣を目の当たりにすると、多くの飼い主は次の時には「あっ、来るかも!」と気が付くようになります。医師に確認してもらうためには、現状をみてもらうことが一番なので、出来ることなら録画しておくと治療の助けになります。

飼い猫が苦しんでいる姿を録画するなんて非情だ!と勘違いしてはいけません。飼い主は落ち着いて、猫のためになることは何でもしてあげなくてはならないのです。

痙攣発作を招く病気にはどんなものがある?

痙攣発作が起きる病気はたくさんありますが、猫によっては痙攣が起きないこともあります。

てんかんは、脳内の電気系統がショートして起こります。電気ケーブルで結ばれた神経細胞が異常を起こして、「てんかん放電」することで、周囲の別の神経に興奮が起きてしまうのです。

痙攣は、病気によって脳が障害を起こすために起きてしまいます。そのため、病気がもとで起こる痙攣を「症候性てんかん」と呼ぶのです。そのため、「てんかん」を抑えれば治ると言うものではなく、まったく違う元の病気を治療しなくては良くならないのです。

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脳に障害をもたらす病気や怪我

「感染症」・・・「猫白血病ウイルス感染症」「猫パルボウイルス感染症」「猫伝染性腹膜炎(FIP)」は脳炎を起こす可能性があります。

「脳腫瘍」・・・脳内に腫瘍ができると、神経を圧迫して痙攣発作が起こります。

「肝不全」・・・解毒が出来なくなり、脳に毒素がまわり脳炎を起こします。

「腎不全」・・・毒素を尿によって排出できなくなると、脳に毒素がまわり脳炎を起こします。

「外傷」・・・猫の怪我から「膿瘍」を起こすと、細菌が体内を巡り脳に侵入して脳炎を起こします。

猫が痙攣発作を起こした時、飼い主ができることとは?

始めて飼い猫が痙攣を起こすと、飼い主は「この子を失うかもしれない」と言う恐怖にかられてパニックになることも多いでしょう。痙攣が起きた時、落下や障害物との接触がないようにしましょう。揺さぶったり大声で名前を呼ぶことは神経を昂らせてしまい逆効果です。

猫は痙攣発作を起こすと体温が急降下します。そのため、治まってきたら毛布やタオルでそっと包んで抱き上げ「大丈夫だよ」とゆっくりさすってあげてください。よだれが出ていたら拭いてあげましょう。

体が汚れていたら拭き、落ち着いたら洗ってあげてください。肛門嚢からスプレー用の液体をまき散らしてしまい、その匂いに猫自身が驚いてしまうこともあります。

痙攣発作を繰り返すようになった場合、「きっかけ」となる音に反応しているのではないかと言われることがあります。特に「高音」に反応する「聴覚原性反射発作」と呼ばれるもので、人間にも同じように起こり得るものです。

エサの袋のカシャカシャ音、エサの容器を床に置くような音、ビニール袋を丸める音、金属が触れ合う音、などがきっかけで痙攣発作が起こると言うものです。

数回の痙攣がた場合は、こちらも思い当たることがないか考えてみると発作を抑える手助けになるかもしれません。

まとめ

顔がピクピクして、夢をみているのか痙攣かわからない時は、声をかけてみてください。飼い主の顔を見返す時は、走り回っている夢を見ていたのかもしれません。痙攣発作は脳に障害によって起こります。猫は病気がもとで脳性の痙攣発作を起こすことがおおいため、「症候性てんかん」と呼ばれます。

治療法は、もとの病気の治療を先行することで良くなる傾向にあります。頻度が高い場合は、抗てんかん薬で発作を起こりにくくします。痙攣発作が起きたら、必ず検査をして病気を確認しましょう。何年も前に感染したウイルスが突然発症して痙攣を起こすこともあるのです。

また、怪我で体内に膿が溜まって治療したあとなどは、慎重に様子を見るようにしましょう。10歳を過ぎると、猫は色々な病気を発症しやすくなってきます。そのため、必然的に痙攣発作を起こす確率も高くなります。

ウイルス感染症を持っている場合は、いつか起こるかもしれない・・・と心のどこかに止めておくことも飼い主の義務かもしれません。

また、アナタの愛猫が大きな怪我や病気をした場合の時の準備はできているでしょうか?どんなに健康な愛猫も、歳をとり病気や怪我をしてしまう事は覚悟しないといけません。

猫には人間と同じように皆保険があるわけではないので、病気によっては高額な治療費になる事も多くあります。その時に治療費が高額で、適切な治療を受けれない、選択することができないという事がないようにしたいものです。

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