猫が怪我をした場合、感染症の心配があります。この感染症には2つの意味があり、1つは「細菌感染症」、もう1つは「ウイルス感染症」です。どちらの怪我も負う原因となるのは、野良猫とのケンカがほとんどです。これは、命を失うことになるかもしれない深刻な事態なのです。
そこで今回は、猫が怪我したら感染症の疑いがあること。また、その予防法などについて詳しく解説いたします。
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猫が怪我をしたら感染症に気をつけろ!
猫の口の中には多くの細菌が繁殖しています。皮膚の表面に付くくらいでは何でもない菌が、ひとたび体内に入り込むと、恐ろしい症状を引き起こすことがあるのです。
また、野良猫はほぼ100%に近い確率で感染性のウイルスを保持している疑いがあるため、噛まれたことでそれらの病気に感染してしまいます。
猫のケンカ傷からの「細菌感染症」とは?
猫のケンカ傷から細菌感染症を起こすのは、ほぼ野良猫に噛まれた傷です。猫の牙が深く刺さり、体内で細菌感染を起こす「膿瘍」や「蜂窩織炎」です。噛みキズはとても小さく、ちょっと見ただけでは見つかりません。猫がなめて被毛でペタリと隠されてしまうこともあります。
また、猫の皮膚はしなやかな体の動きに合わせるように大変丈夫で柔軟にできているため、再生力が強くすぐにふさがってしまいます。このまま事なきを得れば良いのですが、野良猫の歯から、保持していた菌が飼い猫の体内に感染し、そのまま皮膚がふさがってしまうと、中で膿が発生し膿瘍や蜂窩織炎を起こしてしまいます。
【膿瘍・蜂窩織炎の症状】
- 患部の熱感・腫れ
- 触ると嫌がる(強い痛みがある)
- 動かない
- 食欲不振
膿を排出させて患部を洗浄し抗生物質で回復しますが、発見が遅れると溜まった膿が皮膚を破いて外に流れ出てきます。
この場合は、膿が皮膚を腐らせながら破くので皮膚組織の壊死が考えられます。また、出てきた膿を猫が舐めてしまい、細菌が消化器官から全身に廻り、胸膜炎や膿胸を起こすこともあり危険です。
噛まれた場所が足の場合、壊死がひどいと切断の可能性も出てきます。飼い主が、流れ出る膿に気が付いて慌てて動物病院に駆け込み、「数日遅れていたら危なかった」と言われることも少なくありません。
日頃から飼い猫の様子を良く見て、ケンカして帰って来たとすぐにわかってあげられると傷の早期発見につながり軽症で済みます。
猫のケンカ傷からの「ウイルス感染症」とは?
まず、猫に感染する可能性がある主だった病気を知らなくてはなりません。
上記のうち上部の4つのウイルス感染症は、ワクチンを接種することで予防が出来ます。外に遊びに出かける猫は必ず受けるべきワクチンです。
ケンカで感染してしまう可能性が高いのは「猫白血病ウイルス感染症(Felv)」と「猫エイズウイルス感染症(FIV)」です。この感染症は、効果的なワクチンや治療法がありません。
猫白血病ウイルス感染症は5種混合ワクチンに含まれていますが、100%の効果はないのです。また、健康で体力、免疫力に優れている場合、発症しても回復する可能性はありますが、大変予後の悪い感染症であることは間違いありません。
また、猫エイズと言われるFIVは、感染してもすぐに症状が出ることはなく4~5年経ってから突然発症します。感染してもすべての猫に発症するわけではなく、「キャリア」として寿命をまっとうする猫もいますが、発症してしまうと数日から数週間で命を失ってしまいます。
ケンカで噛まれた時に「猫白血病ウイルス感染症」と「猫エイズウイルス感染症」を同時に感染した場合は、発症率があがります。そして、残念ながらほとんどの野良猫は両方のウイルスを保持していると考えてください。
猫を感染症から守る!予防や感染させないためには?
「猫ウイルス性鼻気管炎感染症」「猫カリシウイルス感染症」「パルボウイルス感染症」「猫クラミジア感染症」はワクチンを接種することで予防できます。
外に出る猫は「猫白血病ウイルス感染症」をプラスした5種混合ワクチンは必ず接種することをおすすめします。上記のウイルスについては、ほぼすべての野良猫がウイルスを保持していると考えたほうが良いです。
また、完全室内飼いでも飼い主が持ち運んで来てしまって感染することもあります。感染した猫を触った手で飼い猫を触ったり、感染した猫の糞尿を踏んだ靴で帰ることで、家の中にウイルスが入り込んでしまいます。
クラミジア感染症は感染している猫との接触でうつるので、完全室内飼いの場合の感染確率は高くありません。そのため、せめて3種混合ワクチンの摂取をしておくと、飼い猫を感染症からまもることができます。
完全室内飼いの子が、たまたま脱走した時に野良猫に遭遇してしまうことで感染してしまうこともあります。外を知らない猫は、猫社会の掟を知らず野良猫にも友好的に近づいてしまい、こっぴどくやられてしまうこともあるので要注意です。
特に夏に網戸をこじ開けて脱走してしまうことが多いようです。網戸の上部をサンにテープで止めたり、網戸の下部30cmくらいの部分だけフィルムを貼るなどの工夫をしてみましょう。猫も色々な手段を試してきますので知恵比べですね。
室内飼い猫と自由に出入りしている猫との感染率の違いは明らかです。外を出歩いていれば、毎日感染する恐れがあるので、たまたまの悲劇と一緒にすることは出来ません。飼い猫は出来る限り室内飼いにすることで感染症を予防できるのです。
一度外で過ごして生活していると、中々室内飼いに帰ることは難しくなります。その場合は、去勢するとおとなしくなります。徐々に戦意喪失していきオス同士のケンカがなくなり、移動範囲が狭くなるのでかなり家の近所にいるようになります。
それでも感染する確率は低くはありませんが、噛まれる可能性は確実に減ります。また、縄張り争いをしていたオス猫を去勢すると、戦いに参戦することが許されなくなり、そこにいる意味がなくなるため、家に戻ってくることが多くなるようです。
子猫のうちから室内飼いをしていても、数か月すると外に興味を持ち始めます。この時、好きにさせずにすぐに捕まえて戻しましょう。庭だけなら良いかと遊ばせてしまうと、猫は外に出ても良いと思ってしまいます。
怪我からの感染症は、「ワクチンの接種」と「室内飼い」で予防することができるのです。
まとめ
猫が怪我をした場合、「細菌感染症」と「ウイルス感染症」の恐れがあります。これらの感染症は、そのほとんどが野良猫とのケンカでの噛みキズから感染します。
細菌感染症は、野良猫の歯が深いことろまで刺さることで起こります。噛みキズは小さいので見逃しやすいですが、日頃から注意していつもと違う様子が感じ取れるようにしておきましょう。
すべての野良猫はウイルスを保持していると考えましょう。クラミジア感染症などはグルーミングでも容易に感染してしまい、治療を受けない限り体内からウイルスが消滅することはありません。
「猫白血病ウイルス感染症」「猫エイズウイルス感染症」は深刻です。猫白血病ウイルス感染症は単体で発症しなくても、体力が落ちたり、他の感染症にかかると一気に病態を悪化させると言う恐ろしい特性があります。
猫エイズウイルス感染症は潜伏期間が長く、そのまま発症しない場合もありますが、白血病ウイルス感染症と同時感染しているとほぼ間違いなく4~5年先に発症します。ある時突然苦しみだし、数日から数週間で命を落としてしまうのです。
猫も飼い主も、そんな辛い思いをしないために、予防できることはしておきましょう。
また、アナタの愛猫が大きな怪我や病気をした場合の時の準備はできているでしょうか?どんなに健康な愛猫も、歳をとり病気や怪我をしてしまう事は覚悟しないといけません。
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